NEW 2025.08.31
- ストレッチ
- 運動
骨折予防のための運動とは

丈夫な骨を維持するためには、どんな運動が効果的なのでしょうか。
Armstrong MEら(2020年)の研究では、約37万人の閉経後の女性を対象に、平均12年間にわたって追跡調査が行われました。
その結果、運動の種類によって骨折リスクに違いがあることが明らかになりました。
ウォーキングは、大腿骨や腰椎など下肢の骨折リスクを低下させる効果がありましたが、上肢にはほとんど影響がありませんでした。一方、ガーデニングは、上腕骨や前腕骨、手首など上肢の骨折リスクを減少させましたが、下肢には効果がみられませんでした。これらの結果から、運動によって刺激される部位が骨折リスクの低下に関係していることがわかります。したがって、丈夫な骨を維持するためには、筋肉と骨に直接的な負荷がかかる運動が最適であるといえるでしょう。
なお、この研究ではサイクリングも検討されましたが、骨折リスクの低下にはつながりませんでした。著者らは、サイクリングが転倒による骨折リスクを高める可能性があると指摘しています。
運動が健康に良いことは広く知られていますが、何よりもまず、安全に行うことが大切ですね。
