NEW 2025.07.31
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座る時間と糖尿病の関係

座る時間と糖尿病の関係

 仕事では長時間机に向かい、家に帰るとテレビを見たり新聞を読んだり…。一日のうちどれくらいの時間を座って過ごしているか、振り返ってみたことはありますか? 

 2012年(平成24年)の久山町生活習慣病予防健診では、身体活動量計という機械を使った1週間の活動量調査にご協力いただきました。その成果から、ほとんど体を動かしていない時間(≒座っている時間)を調べました。 

 座る時間が1日6時間以上の人が約7割、10時間を超える人が約1割もいる結果となりました。 

 座ったまま身体を動かさない時間は思ったより長いようです。さらに座った時間の長さごとに糖尿病の有無を比較しました。すると、座る時間が6時間未満と短かった人たちと比べて、10時間を超える人たちでは、糖尿病を有するリスクが1.8倍高いことが分かりました。驚くことに、十分に身体を動かしていたり痩せたりしていても、座る時間が長いほど糖尿病に罹患している人が多かったのです。さらに糖尿病のない人たちであっても、座る時間が長いほどインスリンの動きが悪い(インスリン抵抗性)ことがわかりました。座りっぱなしでいることが糖尿病の発症に関わっていることが示唆されます。(※) 

 血糖値が心配、でも運動をするのは億劫だなという人も、まずはこまめに立ち上がることから始めてみませんか。 

(※)インスリンの動きが悪いと血糖値の高い状態が続くようになり、糖尿病などの病気の原因になります。 

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